music BATON 第59走者：
波多野裕文（People In The Box) wrote:
いろんな音楽をいろんな聴き方で聴いてきたと思います。自分で作るようになってからは、ほとんど聴かなかった時期もありました。音楽を聴くことは人間関係に似ている、というかほぼ同義であるような気がします。理解したような気になっていても、あるときに改めて接すると新しい発見があったり、自分の成長にともなって接するものも刻々と変わったり。同じ対象であっても、自分の変化によって次々と別の側面へと触れることが出来るようになったりできることは、まさに人格そのものだなあと思います。
音楽の魔力がとても好きです。説明のつかない感動にこそ、なにより興奮します。
波多野裕文 Hirofumi Hatano
スリーピースバンドPeople In The Boxのギター/ヴォーカリスト。
福岡県北九州市生まれ。
2009年１０月ミニアルバム『Ghost Apple』
2010年２月シングル『Sky Mouth』リリース。
http://www.peopleinthebox.com/
This CHOICE!
2010/03/31 UPDATE
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Murray Street / Sonic Youth
ギター、ベース、ドラムと素材は普通のロックバンドと同様ありふれたものであるにもかかわらず、チューニングやフィードバック、ダイナミクスのみを新しい語法として築き上げた孤高の音像は、とても感動的。成熟した美しさ。
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Songs Of Faith And Devotion / Depeche Mode
聖俗。コールタールに詰められたような安らぎ。13歳のときに聴いて以来、未だにこの作品のマーティン・ゴアのソングライティングにはゾクゾクします。
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Shostakovich:24Preludes And Fugues / Keith Jarret
僕のクラシックの入り口は、午前のBSのTV番組で中学を遅刻しながら聴いたショスタコーヴィチでした。過度な感傷を避けつつも、厳しくリリカルな旋律はとても刺さります。ジャレットの嫌味のない端正な演奏も好きです。
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In The Lobby / Ryuichi Sakamoto
音楽に長い時間接していると、名前とか観念とか理論とかつまらないものがまとわりついてきて、ときどきとても不自由な気持ちになる。そんなとき僕は『In The Lobby』を聴きます。緊張と安らぎとユーモアと郷愁と冷たさと温かさと・・・原始から音楽が伝えてきた、変わらないものがあります。人や楽器が変わっても、100万年後も音楽はいつもこうであるのだと思います。
= アナログ盤が購入できるサイトにリンクします。オークションかも？
#060は「竹内里恵(Luminous Orange)」さんです。
