music BATON 第65走者:土屋秋恆 wrote:
兄が聴いていたビートルズやABBAのレコードにやたらに反応する幼稚園児でした。当時はなぜ周りの園児達がABBAを知らないのかが不思議だった。小学校高学年でごく自然にドラムを習いたいと思い、1時間近くバスに乗ってドラムスクールに通ってました。中学ではじめて組んだのはLÄ-PPISCHのカバーバンド、高校時代はレッチリとボブ・マーレイ、成人してからはフロントがオムツ履くようなP-Funk系オリジナルバンドをやってました。最初に組んだバンドから26歳で音楽をやめるまで楽器はドラムしか触りませんでした。
よく考えると水墨画を始めたのは18歳のころだからドラムの方が全然歴史が古く、水墨画とバンドを両立していた8年間は、右手でハイハット叩きながら左手で絵を描いてる、みたいな精神構造になってました。自分の中では同じ作業だったんですけどね。
今でも音楽を聴くと筆がすすむので、何か聴きながら描いていることが多いです。ただ、構図を考えるときだけは無音にしています。無音状態で冷静に冷静に考えて、納得できるイメージが浮かんだとき、はじめて準備してあった好きな曲をかけ始めます。どうしてもドラミング中心の選曲になりがちですが、腰にくるようなグルーヴィなファンクだけはダメですね。指が筆をドラムスティックと勘違いしちゃうようで、気がつくと筆が跳ねすぎちゃって余計な線が増え、サイズがデカくなる。(笑)
選曲にも適度なバランスが必要なようです。
土屋秋恆 Shukou TSUCHIYA
水墨画家/ステインアーティスト
1974年兵庫県生まれ。
18歳より南北墨画会にて水墨画を始め、2年という異例の早さで師範となる。
以来、国内書画展や海外アート展に出品し、入選、入賞多数。
異業種とのコラボレーションを多く手がけ、Christian Dior、Audi 、TOMMY HILFIGER、 LEXUS、VISA、CHIVAS REGAL 等、世界各国で行われるトップブランドパーティにてライブパフォーマンスを展開。
2008 NIKE ソールスタンププロジェクト開始
2009 全国水墨画研究会合同展 大賞受賞