music BATON 第67走者：Bose wrote:
子どもの頃は歌謡曲が大好きでした。家が喫茶店をやっていて、そこにジュークボックスがありました。
流行っている曲はすぐ入っていたので、夜になったら飽きるまで繰り返し聴けるという環境でした。
『ザ・ベストテン』の影響ももの凄く受けていて、あの番組の中の「今週のスポットライト」で登場して、そのあと健闘するも、ぎりぎりベストテンには入らないぐらいの曲を作りたいと、けっこう本気で考えていました。
田舎だったので、自分が好きなような有名なロックミュージシャンがライブに来るようなこともなく、音楽的には自分の理想とは程遠い残念な暮らし。
専門学校で上京した年にビースティが来日して、そのライブを観て完全にやられました。
友達になった松本くん（アニ）がターンテーブルを買ったので、ミックステープを作ってもらったりして、どんどんラップにのめり込んで、気がついたらデビューしていたという感じ。
僕がラップに目覚めた80年代後半から、もう20年以上が経って、ラップミュージックを取り巻く環境もだいぶ様変わりしてきましたが、やっぱり最初の頃に聴いて衝撃を受けた要素、例えば、ドラムの音が異常にデカいとか、ディレイやリバーブが、曲全体のバランスを失うぐらいかかっているとか、そういう黒人的なとしか言いようのないカッコよさには未だに惹かれます。
なので、iPodに当時のヒップホップばっかりのプレイリストを作って、クルマで聴くことが多いです。
Bose（スチャダラパー）
スチャダラパーのMC担当。
1990年にアルバム「スチャダラ大作戦」でデビュー
以来ヒップホップ最前線でフレッシュな名曲を日夜作り続けている。
個人活動としては、テレビ・ラジオ・CM出演、ナレーション、
執筆、ゲーマーなど、幅広いジャンルで活動中。
グループとしては11枚目となるアルバム「11」、
さらに、「11」発売後に敢行したツアーライブ映像とその裏側を捉えた
ドキュメンタリー映像を収録したDVD「スチャダラパーの悪夢」が絶賛発売中。
今年2010年、デビュー20周年を迎え、2月24日にベストアルバム
「THE BEST OF スチャダラパー 1990～2010」をリリース。
さらに、20周年記念イベント「スチャダラ2010」を、5月9日に日比谷野外大音楽堂（東京）、5月29日に大阪城音楽堂（大阪）にて開催した。
http://www.schadaraparr.net/（for PC）
http://rrmobile.jp/sdp/（for MOBILE）
This CHOICE!
2010/06/02 UPDATE
-
Licensed To Ill / Beastie Boys
このアルバムが世界に与えた衝撃は凄まじかったと思います。
世界の都市でこのアルバムに影響を受けた若者が、見よう見まねでラップをやり始めた。
僕もその中の一人で、今聴いてもその時の興奮がよみがえる。
-
3 Feet High And Rising / De La Soul
ビースティを観てラップをやり始めたものの、
黒人達のマッチョ趣味にはイマイチ乗れなくて、どうしたものかと思っていたら、こんな革命的なアルバムが出てしまった。
「そう、やりたかったのはこういう感じ」っていう答えがそこにあった。 -
Done By The Forces Of Nature / Jungle Brothers
デラのアルバムを聴いて、俄然やる気が出ていたところに、その仲間がまたすんごいアルバムをリリースした。
曲と曲との繋ぎもスムースで、アルバム全部がいい曲だった。
ラップの雰囲気はラフだけど、サンプリングや曲の構成は、狙っているのか偶然なのか、ものすごく緻密。 -
The Low End Theory / A Tribe Called Quest
そのまた弟分っていうのがトライブなのですが、「なんでそんなに優秀なヤツが同じ高校にいっぱいいるんだ」っていうことが、ショックでした。
洒落た都会っ子で、特殊な声で、サンプリングのセンスが絶妙なQ-TIPが、とにかくカッコよすぎた。
= アナログ盤が購入できるサイトにリンクします。オークションかも？
#068は「かせきさいだぁ」さんです。
