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2008/12/04 UPDATE mi-gu soap

音楽と石鹸、人との出会いが生んだ魔法

mi-gu soap ~Lavender~

紫外線と肌荒れに効くオーガニック・未精製シアバターをたっぷり配合。リラックス効果の高い、すっきり優しいラベンダーとローズマリーの香り。

mi-gu soap ~PINK~

ゼラニウム、ローズウッド、ラベンダー、ティートゥリーなど、女性らしいフローラルな香りのブレンド。見た目もかわいくmi-gu soapの中でも1、2の人気を誇る。

mi-gu soap ~MOSAIC~

ホホバオイルをたっぷり含んだ保湿効果の高いソープに人気の「PINK」を散りばめたモザイク石鹸。フローラルの優しく心地よい香り。

mi-gu soap ~ORANGE~

オレンジピール、レモングラスなど、爽やかで甘酸っぱい香りのブレンド。乾燥肌の方に嬉しいシアバターとハチミツをたっぷり配合。

step for making

making photo 1

材料:
オリーブオイル、ココナッツオイル、パームオイル、グリセリン、エッセンシャルオイル等

making photo 2

オイルとアルカリを混ぜてトレースが出たところです。

making photo 3

型入れ中。保温箱に入る直前です。

making photo 4

24時間保温をした後にカットし、4~6週間熟成させて完成。

遊び心たっぷりの石鹸づくり

―では「mi-gu soap」についてお訊きしたいと思います。まず、2人の出会いについて教えてください。
あらき:私は元々コスメフリークなんですけど、逆にいろいろやりすぎて敏感肌になっていたんです。それで「なんかいい石鹸ないかな」と思ってネットで探してたら、たまたまヒットしたページがあって、それが「Cotton Beans」だったんですよ。それで試しに買ってみたらすごく肌に合ったから、「すごくよかったです!私、ミュージシャンなんです!」ってメールを送ったら、「観たことあります」っていう返事が来て(笑)。それから個人的に付き合いがはじまったんです。
―そもそも田代さんが石鹸作りをはじめられたきっかけは何だったのですか?
田代:アロマに興味があったというのもあるんですけど、身内にアトピーの人がいて、どんなことをしても治らないから、どうしたらいいかなと思っていたんです。それで調べていくうちに、合成洗剤が肌に良くないということに辿り着いたんですね。それで合う石鹸を自分で作ってしまえ!と思って石鹸作りをやってみたら、だんだん楽しくなってきて、家中石鹸だらけになってしまって(笑)。
―「石鹸作りの面白さ」って何ですか?
田代:入れるオプションによって、まったく違う色のものができあがるということがひとつありますね。あと、人それぞれの好みがありますので、その好みによって作るのも楽しいです。mi-gu soupはまさにそうですよね。
あらき:私、鳥取県境港市の出身なんですけど、庭に柚子がなっているんですよ。それを使って何かできないかなって思って、それをなおちゃんに伝えたら、「じゃあ作ってみよう!」ということになって。
田代:家の庭になっているものなので、ノーワックスで無農薬なんですね。本当に自然なお日様で育った柚子なので、それを薄く皮剥いて天日干しにして、砕いてパウダーにして入れています。だから思いっきり「境港産」。
あらき:そこからはじまって、2人とも遊び心があるから、もっといろいろ作ろうよっていうことになって、どんどんいろんな種類が増えていったんです。

繋がり、広がっていく楽しさ

―そもそもあらきさんが石鹸にmi-guの名前を冠して売っていこうと思ったのはなぜですか?
あらき:元々、私がなおちゃんが作る「Cotton Beans」のファンだったんですよ。自分が気に入ったものって、いろんな人に紹介したいじゃないですか。しかも私が敏感肌でこれを使ったことで、肌が落ち着いている。だから誰かが肌が荒れてて困ってるって言ったら、「いいのあるよー!」って紹介したいという気持ちが根本にはあります。
田代:本人は言わないんですけど、以前から彼女は自分が着なくなった洋服とかを、困っている人や貧しい国に送っていたんです。その発想で、mi-gu soapを買ってもらうことで何かしたいという想いが最初にあって、mi-gu soapを作って、その売り上げで、今、親と暮らせない施設の子供たちにCDプレイヤーを送ることをやっています。
あらき:だって一石二鳥じゃないですか。いいものがみんなの手に届いて、肌も良くなるし、それで発生したお金が何か別のところで役立つというのは最高のシステムだと思うんです。しかもcommmonsも売り上げを気にせず、同じ気持ちでやってくれる。この出会いがやっぱりすごいと思うんですよ。
―CDプレイヤーという、音楽を届けるツールを渡すというのも素敵ですね。
あらき:音楽に関わる私がやるんだったら、という気持ちもあって、じゃあCDプレーヤーがいいなと思ったんです。CDもオーガスタのアーティストのものだったら協力できるし、やっぱり、そういう「私ができる形」でやっていきたいと思ったんですよ。
―そのような社会的なことに意識が向いてきたのはいつ頃からですか?
あらき:結構最近ですね。やっぱりいろんな人と関わって演奏したり、人のサポートしたりしているうちにですよね。どうしても自分のことを過小評価する人ってたくさんいると思うんですよ。結局自分のことしかできないとか、隣にいる子供とか奥さんとか旦那さんとか、そこまでくらいしか手が届かないと思っていると思うんですけど、それは全然違っていて、、、、、そこをもっと突破して、「いいものを広める」っていう気持ちが強くあれば、広がるということを私はライブを経験していく中で分かったんだと思います。もちろん謙虚に「自分に何ができるかわからないけれど」というところも踏まえつつ、それでも自分の可能性を自分で蓋したらもったいないなと思っていて、できればそれをみんなで共有できればいいなって。
―「伝わる力」というのは、音楽をやっている人だからこそリアルにわかりますよね。
あらき:そう思います。だからこそ、自分ができることをやっていくことの大切さもわかるし。人には役割分担みたいなのがあると思うんですよ。石鹸を広める人がいれば、ドラムを叩く人がいるし、歌を歌う人がいるし、もっと別の作業かもしれない。宣伝の人もいるし。でもそのひとつひとつに意味があって、それをやることで、あたたかい気持ちになれればいいなと思っているんですよね。
田代:石鹸は音楽聴かせながら作っているんですよ。だからそういう想いも入っているといいですよね。私も環境問題とかにしても、ストイックにしても続かないと思うので、使う側も楽しく使ってほしいし、楽しい気持ちではじめたことって、どんどん楽しさを作っていくじゃないですか。しかも、これを使っていることでいいことをしているという気持ちになれば、それも楽しいことだし。だから作る方も楽しくやっていきたいし、使ってもらう方も楽しく使ってもらえたらいいなあという気持ちと両方思っていますね。

インタビューアー・文/川口美穂
写真/名和真紀子

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