今回のジャケット制作を担当したのは、北海道に本社を置く印刷会社プリプレス・センターさん。トレイ部分やCDケースの仕様など、細部までこだわり抜いたジャケット作りの様子をレポート。さらに、ローカル企業としての展望も訊いた。
試し刷りしたものをルーペで確認中
トレイ部分の改良について打合せ
複雑に展開されたCDトレイとその抜き型
完成したトレイの確認
CDケースにトレイを入れるところ
CDトレイとその抜き型
今回のジャケットでは以下2点にこだわりました。
1. 外側ケースへのこだわり・・・・・
折り畳み形状になっており糊を一切使わない環境配慮と、内側に秘められたジャケットは、ケースを展開すると印刷内容が確認できます。弊社で毎年製造販売している卓上カレンダーのケースの形状を応用し、開発しました。
2. 紙へのこだわり・・・・・
バイオマスへの活用で注目されているのこぎりくずを50%以上配合した環境対応紙を採用しました。
―今回の地域限定CDのジャケット制作にあたって
初めてお話をいただいた時は、世界的な音楽家で環境運動にも取り組まれているサカモトさんのお仕事をお手伝いできるという喜びと、満足のいく品質がお届けできるだろうかという不安の、両極の感情で一杯でした。しかし、今回のCDが北海道のために作られた曲であるというコンセプトをお聞きして、私たちが発揮出来る最大限の力でぶつかってみよう!と覚悟を決めました。
―地方(北海道)に本社を構えていることの短所と利点は?
もともとローカル(地方)で経済を成り立たせることは夢でした。
北海道には1次産業以外に主な産業がなく、決して恵まれた条件とは言えません。しかし、「技術」や「志」に地域間格差はないと信じていますし、技術さえあれば、地方のハンディを乗り越えられると信じています。
北海道は移動距離が長いように思えますが、輸入に比べれば移動負荷は遥かに小さいです。多くを輸入品で調達している日本の現状にとって、北海道は様々な分野の生産基地として、次世代の社会の構築に貢献できると思います。
―それを踏まえて、具体的に力を入れている取り組みはありますか?
印刷とは資源を消費する産業です。よって私たちは、5年以内にCO2の排出量を現在の1/2の量で製造できるように体制を整えようとしています。また、現在は海外パルプに依存していますが、国内の森林整備が進めば国産パルプが活用できるはずとの思いから、昨年からNPOと連携して、植林や間伐による森作りを美幌町、壮瞥町、札幌市で始めました。
日本の1/4を占める北海道の森を育て、そこから生産される森林材を将来パルプに将来活用できるよう、地域と協力しながら推進していきます。そして、環境に先駆的な企業を目指すと共に、経済が地域循環型で回るような取り組みを今後も応援していきたいと思います。
more Treesさんとも連携ができないかと考えています。
「nord」
\700(税込)
[CDシングル]
発売日:2009/4/15
北海道のみのエリア限定販売、
初回生産限定盤になります。
※commmonsmart他webサイトでの販売はございません。